児童書・海外
まぼろしの馬作者:イサク・ディネセン東宣出版Amazon20世紀デンマークを代表する作家による童話作品。子どものためというより、おとなのためのメタ童話という面が強いでしょう。 大きなお屋敷に住む6歳の女子ノニーは、長いあいだ病気で寝込んでいました。医…
クローバー作者:ナ・ヘリム講談社Amazon第15回チャンビ青少年文学賞受賞作。主人公は祖母とふたり暮らしで経済的に困窮している中学生のジョンイン。修学旅行に行く余裕はなく、バイト先のハンバーガー屋の店長は消費期限の改竄を指示してきて、集めている古…
奇妙でフシギな話ばかり作者:ブルース・コウヴィル岩波書店Amazonアメリカの児童文学作家ブルース・コウヴィルのファンタジー短編集。 時節柄どうしても気になってしまうのは、政治批判色の高い作品です。岩波少年文庫のホラー短編集『小さな手』にも収録さ…
百十三代目の司書見習い作者:スチュアート・ウィルソン東京創元社Amazonオーストラリアの児童文学。舞台となる国には、13歳の子どもが召命の日に自分が見習いになる職業を決めるという制度がありました。オリバーは元警察官の父の期待に応えるため、優秀な姉…
おれたちのラストイヤー作者:マット・グッドフェロウ評論社Amazonイギリスの少年ネイトの小学校生活最後の1年間が、詩形式で語られます。ところどころ韻を踏んだゴキゲンな文体で物語は始まります。自己紹介はこんな感じ。 のっぽ やせっぽ おこりんぼ髪の毛…
ミシュカ作者:エドワルト・ファン・デ・フェンデル,アヌッシュ・エルマン静山社Amazonアフガニスタンからオランダに逃れてきた難民の一家の物語。オランダに来てからも永住の許可はなかなか下りず、5年間も難民申請者センターに住んでいました。自分たちの家…
ファイティング・チャンス (STAMP BOOKS)作者:ルイーザ・リード岩波書店Amazon2024年に『僕たちは星屑でできている』と『七月の波をつかまえて』を出し百合に振れてきた岩波STAMPBOOKS、今年はボクシング百合を出してきました。 16歳のリリーは、太っている…
無価値のポラリス作者:キム・ミンソ静山社Amazon17回チャンビ青少年文学賞受賞作。大きな悩みと疎外感を抱えながらも表面的に人づきあいをしそれなりに学校生活を送っている15歳の少年アン・ユルの物語。「強弱弱強。強い者には弱く、弱い者には強く、これが…
モンスター・チャイルド作者:イ・ジェムン評論社Amazon第1回四季節子ども文学賞大賞受賞作。韓国で発行部数10万部を突破したという人気作です。 発作が起こると全身に毛が生え怪物のような姿に変貌してしまう突然変異腫瘍症群(MCS)の子どもが主人公。小学…
タイガー作者:SF・サイード東京創元社Amazonブリティッシュ・ブック・アワード最優秀児童書賞受賞作。21世紀のロンドンが舞台。ただし、いまだ大英帝国は世界に君臨していて、奴隷制度も残っています。われわれの世界とは異なる歴史をたどったロンドンで、中…
ランドリーの迷子たち (ほるぷ読み物シリーズ セカイへの窓)作者:シャネル・ミラーほるぷ出版Amazon2025年のニューベリー賞オナー。 マグノリア・ウーは、十歳の誕生日が待ちどおしくてたまらなかった。だって、九歳の数字「9」は、種からちっぽけな芽が出て…
それからぼくはひとりで歩く作者:アリシア・モリーナほるぷ出版Amazon視覚障害を持つ小学校5年生のハイメのある1日が、起床から就寝まで一人称で語られます。起床時には、朝食の準備などたくさんの音が響いています。視覚以外の感覚で語られるため、読者の感…
バスカヴィルホールのありえない物語2 (単行本)作者:アリ・スタンディッシュポプラ社Amazonアーサー・コナン・ドイル少年が名門寄宿学校バスカヴィルホールで大冒険をするシリーズの第2弾。シャーロック・ホームズ教授をはじめとしてバスカヴィルホールの先…
ビリーと森のミンピン (ロアルド・ダールコレクション 21)作者:ロアルド・ダール評論社Amazon巻末には、よそではあまりみられない「画家あとがき」がついています。それによると、この作品がクェンティン・ブレイクがダールの児童文学にイラストを施した最後…
ゾウがやってきた作者:ホリー・ゴールドバーグ・スローン小学館Amazon宝くじを当てて大富豪になった老人ジオが、廃業したサーカスからアジアゾウのヴェーダを買う話。いいカモがきたと喜ぶサーカスの団長は、おまけとしてクマのミスター・ピクルスまでつけて…
バスカヴィルホールのありえない物語1 (単行本)作者:アリ・スタンディッシュポプラ社Amazonエディンバラに住むアーサー・コナン・ドイル少年が、思いがけずバスカヴィルホールという名門校に招かれ、学校生活を送る話。伝統あるイギリス寄宿学校小説です。 …
ペンツベルクの夜作者:キルステン・ボイエ静山社Amazonヒトラーの自殺直前の1945年4月28日にナチスの人狼部隊がペンツベルクの市民を多数虐殺した「ペンツベルク殺戮の夜」をもとにした物語。人物の発言は記録から引用するなど、綿密な取材がなされているよ…
こねずみくん、ききいっぱつ!作者:ヘルダ・デ・プレーター徳間書店Amazonベルギーの児童文学。行方不明になったおじいちゃんを森で探していたこねずみくんは、おじいちゃんの居所を知っているらしい親切なフクロウに「とくべつなおきゃくさま」として家に招…
サメのイェニー作者:リーサ・ルンドマルク岩波書店Amazon小学2年生のイェニーは、自分はサメだと思っています。サメはおとなしくてひとりで泳ぐのが好き、そしてだれもサメとはけんかをしません。そんなイェニーは、先生から大きな声を出すように促されるの…
マイヤーさんと大きくなりすぎた犬作者:リリアン・ ムーア,レオーネ・ アデルソンさ・え・ら書房Amazon1952年のアメリカの児童文学。 人がいれば、そこに町があります。町があれば、そこにのら犬がいます。そして、のら犬がいれば、そののら犬をつかまえる人…
ツリーホーンのたからもの作者:フローレンス・パリー・ハイド東京創元社Amazonみんな大好きエドワード・ゴーリーのイラストが話題を呼んでいるツリーホーンのお話の第2弾。 ツリーホーンはクローゼットの床にすわって、マンガを読んでいた。ツリーホーンはマ…
サヨナラは言わない作者:アントニオ・カルモナ小学館Amazonフランスの児童文学。主人公はフランス人のパパと日本人のママを持つエリーズ。しかしママは亡くなってしまい、その悲しみに耐えられないパパはママを思い出させる日本文化を禁止する家庭内ルールを…
コメディ・クイーン作者:イェニー・ヤーゲルフェルト岩波書店Amazon『わたしは倒れて血を流す』のイェニー・ヤーゲルフェルトの久しぶりの邦訳が登場。母親を自殺で亡くした12歳のサーシャが、スタンダップ・コメディアンを目指して奮闘する話です。 日本に…
理想の彼女だったなら作者:メレディス・ルッソ書肆侃侃房Amazon2017年のストーンウォール図書賞ヤングアダルト部門受賞作。トランス女性のアマンダが転校先の学校で新しい人生を歩む話です。友人にも恵まれ彼氏もできて、新生活の駆け出しは順調に進みます。…
ささやきの島作者:フランシス・ハーディング東京創元社Amazonケイト・グリーナウェイ賞画家のエミリー・グラヴェットのイラストがたっぷり入った横書きの本。東京創元社でこの形式の本だと、サリー・ガードナー&デイヴィッド・ロバーツの暗黒メルヘン『火打…
すばやい澄んだ叫び作者:シヴォーン・ダウド東京創元社Amazon2006年刊行のシヴォーン・ダウドのデビュー作の邦訳が出ました。訳者あとがきによると、シヴォーン・ダウドの未訳作品はこれで短編1作を残すのみになったそうです。届けるべき作品を読者に届けて…
魔女だったかもしれないわたし キーディの物語 (わたしたちの本棚)作者:エル・マクニコルPHP研究所Amazonかつて村で魔女狩りの犠牲になった女性たちの慰霊碑を建立しようと奮闘する自閉の少女アディの物語『魔女だったかもしれないわたし』の前日譚。『魔女…
中国のフェアリー・テール (福音館の単行本)作者:ローレンス・ハウスマン株式会社 福音館書店Amazon1904年にイギリスで刊行された作品。翻訳は松岡享子。 300年前の画家ウイ・ウォニには、このような伝説が残っていました。彼は最晩年に庭園を描いた傑作をも…
そしてパンプキンマンがあらわれた作者:ユ・ソジョン小学館Amazon韓国のSF児童文学。絵を描くことが好きな12歳の女子オ・イェジは、学校でも家庭でも満たされず、パイキキというVRゲームにのめりこんでいました。このゲームのいいところは自分のデザインした…
ハロウィーンまで、まってなさい作者:ミリアム・ヤング岩波書店Amazonとあるおもちゃ屋さんのショーウィンドウに、魔女の四人姉妹のモビールが飾られていました。姉はそれぞれ海賊に買われたいだの金持ちに買われたいだの野望を持っていましたが、末っ子で魔…