児童書・海外

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『ムーンライズ』(サラ・クロッサン)

ムーンライズ (STAMP BOOKS)岩波書店Amazonヴァース・ノベル(詩形式の小説)に定評のあるサラ・クロッサンの邦訳3作目。警官を殺したとされ死刑宣告を受けた兄エドと最後の日々を過ごす17歳の少年ジョーの物語です。 「向こうに、勝ち目はないはずです。 ち…

『エイダンをさがして』(デイヴィッド・レヴィサン)

エイダンをさがして作者:デイヴィッド・レヴィサン小峰書店Amazon11歳のルーカスのひとつ年上の兄エイダンが行方不明になりました。みんなが手を尽くしても見つからなかったのに、6日経ってから自宅の屋根裏のようふくだんすの前で発見されます。ようふくだ…

『マダム・ブドゥービダ マーメイドホテルのひみつ』(ソフィー・ダール/作 ローレン・オハラ/絵)

マダム・ブドゥービダ: マーメイドホテルのひみつ作者:ソフィー・ダール,ローレン・オハラ,伊達淳BL出版Amazonメイベルは、両親が営んでいるマーメイドホテルで暮らす冒険者。物語の冒頭では、いつもはだしであることを筆頭に冒険者の特性を語って、冒険者の…

『アッホ夫婦のおとなりさん』(グレッグ・ジェームズ&クリス・スミス)

アッホ夫婦のおとなりさん (別巻4) (ロアルド・ダールコレクション 別巻 4)作者:グレッグ・ジェームズ,クリス・スミス評論社Amazonロアルド・ダールが生み出した不潔で邪悪ないじわる夫婦物語の二次創作。イギリスで2024年に刊行されました。いや、あの夫婦…

『秘密のフリンドル・ファイル』(アンドリュー・クレメンツ)

秘密のフリンドル・ファイル作者:アンドリュー・クレメンツ講談社Amazon現代アメリカを代表する児童文学作家のひとりアンドリュー・クレメンツの遺作。いたずらの天才ニックがみんなでペンを「フリンドル」と呼び言葉を乗っ取ろうといういたずらを思いつき騒…

『合言葉はフリンドル!』(アンドリュー・クレメンツ)

合言葉はフリンドル! (新版)作者:アンドリュー・クレメンツ講談社Amazonニックはいたずらの天才。教室を南の島に変えてしまうことなんかは序の口でした。しかし小学校最高学年の五年生になって、ものすごく厳しいと評判のグレンジャー先生に国語を教わること…

『崖の上のヒバリたち』(シヴォーン・ダウド/作 エマ・ショード/絵)

崖の上のヒバリたち作者:シヴォーン・ダウド東京創元社Amazon移動しながら生活している「パヴィー」の少年ジムの物語。仲間たちとともにある集落に留まっていると、「バッファー」(定住者)の教育関係者がしつこく学校に行けと迫ってきたので、仕方なく学校…

『ウソ学校』(チョン ソンヒ)

ウソ学校 (YA! STAND UP)作者:チョン ソンヒ影書房Amazon わが校は、ウソがどのように世界を動かし、富と名誉を創りだしているかを教える学校です。みなさんは、ウソで手に入らないものはないということを理解できるようになるでしょう。その意味で、ウソと…

『ちいさなクリスマスツリー』(アーシュラ・モリー・ウィリアムズ/作 嶽まいこ/絵)

ちいさなクリスマスツリー作者:アーシュラ・モリー・ウィリアムズ岩波書店Amazon農家のお父さんが家族のために、ちいさなもみの木を持ち帰ってきました、赤い糸でクッキーを吊して飾りつけをしますが、それ以外に装飾品がないことを夫婦は嘆きます。夫婦の善…

『まぼろしの馬』(イサク・ディネセン)

まぼろしの馬作者:イサク・ディネセン東宣出版Amazon20世紀デンマークを代表する作家による童話作品。子どものためというより、おとなのためのメタ童話という面が強いでしょう。 大きなお屋敷に住む6歳の女子ノニーは、長いあいだ病気で寝込んでいました。医…

『クローバー』(ナ・ヘリム)

クローバー作者:ナ・ヘリム講談社Amazon第15回チャンビ青少年文学賞受賞作。主人公は祖母とふたり暮らしで経済的に困窮している中学生のジョンイン。修学旅行に行く余裕はなく、バイト先のハンバーガー屋の店長は消費期限の改竄を指示してきて、集めている古…

『奇妙でフシギな話ばかり』(ブルース・コウヴィル)

奇妙でフシギな話ばかり作者:ブルース・コウヴィル岩波書店Amazonアメリカの児童文学作家ブルース・コウヴィルのファンタジー短編集。 時節柄どうしても気になってしまうのは、政治批判色の高い作品です。岩波少年文庫のホラー短編集『小さな手』にも収録さ…

『百十三代目の司書見習い』(スチュアート・ウィルソン)

百十三代目の司書見習い作者:スチュアート・ウィルソン東京創元社Amazonオーストラリアの児童文学。舞台となる国には、13歳の子どもが召命の日に自分が見習いになる職業を決めるという制度がありました。オリバーは元警察官の父の期待に応えるため、優秀な姉…

『おれたちのラストイヤー』(マット・グッドフェロウ)

おれたちのラストイヤー作者:マット・グッドフェロウ評論社Amazonイギリスの少年ネイトの小学校生活最後の1年間が、詩形式で語られます。ところどころ韻を踏んだゴキゲンな文体で物語は始まります。自己紹介はこんな感じ。 のっぽ やせっぽ おこりんぼ髪の毛…

『ミシュカ』(エドワルト・ファン・デ・フェンデル&アヌッシュ・エルマン)

ミシュカ作者:エドワルト・ファン・デ・フェンデル,アヌッシュ・エルマン静山社Amazonアフガニスタンからオランダに逃れてきた難民の一家の物語。オランダに来てからも永住の許可はなかなか下りず、5年間も難民申請者センターに住んでいました。自分たちの家…

『ファイティング・チャンス』(ルイーザ・リード)

ファイティング・チャンス (STAMP BOOKS)作者:ルイーザ・リード岩波書店Amazon2024年に『僕たちは星屑でできている』と『七月の波をつかまえて』を出し百合に振れてきた岩波STAMPBOOKS、今年はボクシング百合を出してきました。 16歳のリリーは、太っている…

『無価値のポラリス』(キム・ミンソ)

無価値のポラリス作者:キム・ミンソ静山社Amazon17回チャンビ青少年文学賞受賞作。大きな悩みと疎外感を抱えながらも表面的に人づきあいをしそれなりに学校生活を送っている15歳の少年アン・ユルの物語。「強弱弱強。強い者には弱く、弱い者には強く、これが…

『モンスター・チャイルド』(イ・ジェムン)

モンスター・チャイルド作者:イ・ジェムン評論社Amazon第1回四季節子ども文学賞大賞受賞作。韓国で発行部数10万部を突破したという人気作です。 発作が起こると全身に毛が生え怪物のような姿に変貌してしまう突然変異腫瘍症群(MCS)の子どもが主人公。小学…

『タイガー』(SF・サイード/作 デイヴ・マッキーン/絵)

タイガー作者:SF・サイード東京創元社Amazonブリティッシュ・ブック・アワード最優秀児童書賞受賞作。21世紀のロンドンが舞台。ただし、いまだ大英帝国は世界に君臨していて、奴隷制度も残っています。われわれの世界とは異なる歴史をたどったロンドンで、中…

『ランドリーの迷子たち』(シャネル・ミラー)

ランドリーの迷子たち (ほるぷ読み物シリーズ セカイへの窓)作者:シャネル・ミラーほるぷ出版Amazon2025年のニューベリー賞オナー。 マグノリア・ウーは、十歳の誕生日が待ちどおしくてたまらなかった。だって、九歳の数字「9」は、種からちっぽけな芽が出て…

『それからぼくはひとりで歩く』(アリシア・モリーナ)

それからぼくはひとりで歩く作者:アリシア・モリーナほるぷ出版Amazon視覚障害を持つ小学校5年生のハイメのある1日が、起床から就寝まで一人称で語られます。起床時には、朝食の準備などたくさんの音が響いています。視覚以外の感覚で語られるため、読者の感…

『バスカヴィルホールのありえない物語 2 隠された5つのサイン』(アリ・スタンディッシュ)

バスカヴィルホールのありえない物語2 (単行本)作者:アリ・スタンディッシュポプラ社Amazonアーサー・コナン・ドイル少年が名門寄宿学校バスカヴィルホールで大冒険をするシリーズの第2弾。シャーロック・ホームズ教授をはじめとしてバスカヴィルホールの先…

『ビリーと森のミンピン』(ロアルド・ダール)

ビリーと森のミンピン (ロアルド・ダールコレクション 21)作者:ロアルド・ダール評論社Amazon巻末には、よそではあまりみられない「画家あとがき」がついています。それによると、この作品がクェンティン・ブレイクがダールの児童文学にイラストを施した最後…

『ゾウがやってきた』(ホリー・ゴールドバーグ・スローン)

ゾウがやってきた作者:ホリー・ゴールドバーグ・スローン小学館Amazon宝くじを当てて大富豪になった老人ジオが、廃業したサーカスからアジアゾウのヴェーダを買う話。いいカモがきたと喜ぶサーカスの団長は、おまけとしてクマのミスター・ピクルスまでつけて…

『バスカヴィルホールのありえない物語 1』(アリ・スタンディッシュ)

バスカヴィルホールのありえない物語1 (単行本)作者:アリ・スタンディッシュポプラ社Amazonエディンバラに住むアーサー・コナン・ドイル少年が、思いがけずバスカヴィルホールという名門校に招かれ、学校生活を送る話。伝統あるイギリス寄宿学校小説です。 …

『ペンツベルクの夜』(キルステン・ボイエ)

ペンツベルクの夜作者:キルステン・ボイエ静山社Amazonヒトラーの自殺直前の1945年4月28日にナチスの人狼部隊がペンツベルクの市民を多数虐殺した「ペンツベルク殺戮の夜」をもとにした物語。人物の発言は記録から引用するなど、綿密な取材がなされているよ…

『こねずみくん、ききいっぱつ!』(ヘルダ・デ・プレーター)

こねずみくん、ききいっぱつ!作者:ヘルダ・デ・プレーター徳間書店Amazonベルギーの児童文学。行方不明になったおじいちゃんを森で探していたこねずみくんは、おじいちゃんの居所を知っているらしい親切なフクロウに「とくべつなおきゃくさま」として家に招…

『サメのイェニー』(リーサ・ルンドマルク)

サメのイェニー作者:リーサ・ルンドマルク岩波書店Amazon小学2年生のイェニーは、自分はサメだと思っています。サメはおとなしくてひとりで泳ぐのが好き、そしてだれもサメとはけんかをしません。そんなイェニーは、先生から大きな声を出すように促されるの…

『マイヤーさんと大きくなりすぎた犬』(リリアン・ ムーア/レオーネ・ アデルソン)

マイヤーさんと大きくなりすぎた犬作者:リリアン・ ムーア,レオーネ・ アデルソンさ・え・ら書房Amazon1952年のアメリカの児童文学。 人がいれば、そこに町があります。町があれば、そこにのら犬がいます。そして、のら犬がいれば、そののら犬をつかまえる人…

『ツリーホーンのたからもの』(フローレンス・パリー・ハイド)

ツリーホーンのたからもの作者:フローレンス・パリー・ハイド東京創元社Amazonみんな大好きエドワード・ゴーリーのイラストが話題を呼んでいるツリーホーンのお話の第2弾。 ツリーホーンはクローゼットの床にすわって、マンガを読んでいた。ツリーホーンはマ…