2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

その他今月読んだ児童書

≫ (YA! ENTERTAINMENT)" title="都会のトム&ソーヤ(7)≪怪人は夢に舞う ≫ (YA! ENTERTAINMENT)">都会のトム&ソーヤ(7)≪怪人は夢に舞う ≫ (YA! ENTERTAINMENT)作者: はやみねかおる,にしけいこ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/11/28メディア: 単行本(ソ…

ゼロ年代SF児童文学10選

「ゼロ年代ファンタジー児童文学10選」の評判がよかったので、調子に乗って第2弾を行います。今度はゼロ年代のSF児童文学を振り返ります。なお、SFの定義は広めに解釈していますので、「これはSFではない」という抗議はご勘弁ください。 相も変わらず児童文…

「チームひとり」(吉野万理子)

チームひとり (学研の新・創作シリーズ)作者: 吉野万理子,宮尾和孝出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2009/12/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (1件) を見る 「あのさ、たしかに最後の一瞬まで勝つことをあきらめるな、な…

「あんだら先生とジャンジャラ探偵団」(田中啓文)

あんだら先生とジャンジャラ探偵団作者: 田中啓文出版社/メーカー: 理論社発売日: 2009/11/01メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (3件) を見る田中啓文初の児童文学です。東京から大阪に転校してきた小学五年生のめぐが主人公。彼女はコテ…

「コノヒトタチつっつくべからず」(シェル・シルヴァスタイン/作 川上弘美/訳)

コノヒトタチ つっつくべからず作者: S.シルヴァスタイン,Shel Silverstein,川上弘美出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/11/05メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (8件) を見るシルヴァスタインの名前を聞くと、倉橋由美子の不在が思い…

ゼロ年代の児童文学を振り返る その2 ライトノベル化

はじめに ゼロ年代の児童文学の流れのひとつであったライトノベル化について簡単にまとめたいと思います。児童文学界においてライトノベル的なものは、ポプラ社系列の作品などだいぶ前から細々と存在していました。しかし、ゼロ年代中盤から現在に至る、ソフ…

「おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり」販売中止事件について

月刊 たくさんのふしぎ 2010年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 2009/12/21メディア: 雑誌 クリック: 37回この商品を含むブログ (7件) を見る福音館書店の月刊絵本「たくさんのふしぎ」2010年2月号として発売された「おじいちゃんのカ…

ゼロ年代ファンタジー児童文学10選

タイトル通りの内容です。個人的な好みを優先させたランキングになっているので、そこのところはご了承ください。なおシリーズものに関しては、90年代にまたがっているものや、まだ完結していないものもあることをお断りしておきます。精霊の守り人 (偕成…

「算数宇宙の冒険」(川端裕人)

算数宇宙の冒険作者: 川端裕人出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2009/11/25メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 42回この商品を含むブログ (8件) を見るリーマン予想を小説化した奇書です。イーガンにルイス・キャロルをまぶして、さらにライトノベル…

「秘密のマシン、アクイラ」(アンドリュー・ノリス)

秘密のマシン、アクイラ作者: アンドリューノリス,長崎訓子,Andrew Norriss,原田勝出版社/メーカー: あすなろ書房発売日: 2009/11メディア: 単行本 クリック: 31回この商品を含むブログ (3件) を見る劣等生のコンビ、ジェフとトムは体験学習中に迷い込んだ石…

ゼロ年代の児童文学を振り返る その1 YA化

ゼロ年代児童文学のキーワードは「YA化」と「ライトノベル化」です。といってもこれはゼロ年代に始まったものではありません。90年代に方向付けられた流れがゼロ年代に定着したものと理解するべきでしょう。今回は90年代を代表する児童文学作家森絵都…