絵本

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『いらないものがいる町で』(村上雅郁/文 カシワイ/絵)

いらないものがいる町で作者:村上雅郁フレーベル館Amazon村上雅郁とカシワイの初の絵本。村上雅郁がデビュー作『あの子の秘密』から何度も使用している魔女と黒猫というモチーフを『あの子の秘密』のイラストを担当していたカシワイ*1が描いてくれているので…

『ヘンゼルとグレーテル』(スティーヴン・キング/文 モーリス・センダック/絵)

ヘンゼルとグレーテル作者:スティーヴン・キングNHK出版Amazonいや、さすがにセンダックとキングを組ませたらダメでしょ。厳密には違法だけどうまく法の抜け道をかいくぐってたりしませんか? このふたりが『ヘンゼルとグレーテル』を描くなら怖くなるのはわ…

『どんな いえ?』(藤野可織/作 さかたきよこ/絵)

どんな いえ? (15) (怪談えほん 15)作者:藤野 可織岩崎書店Amazon怪談えほん2年ぶりの新作。芥川賞作家でありながら絵本『ぼくは』やポプラキミノベルのホラーアンソロジー『てのひら怪談』で子どもたちにもゾクゾクした薄気味悪い恐怖を植えつけている藤野…

『けだもの赤子』(エドワード・ゴーリー)

けだもの赤子作者:エドワード・ゴーリー河出書房新社Amazonみんな大好きエドワード・ゴーリー。でも、そのなかでもとりわけ素直に好きと表明するのが難しい作品です。なにしろ、刊行してくれる出版社が現れず完成から10年日の目をみなかったので、ゴーリー自…

『広告の探検にでかけよう! ほしいものは自分で決める』(エリカ・ファイビー 文 イアン・ターナー 絵)

広告の探検にでかけよう! ほしいものは自分で決める作者:エリカ・ファイビー玉川大学出版部Amazon広告が使用しているテクニックを知ることによって騙されないようにしようというコンセプトの絵本。内容は盛りだくさんでかなり高度で、岩波ジュニア新書1冊読…

『かみなりせんにょといなづませんにょ』(ハン・ガン ぶん チン・テラム え)

かみなりせんにょと いなづませんにょ作者:ハン・ガン小峰書店Amazon世界的文豪となったハン・ガンが2007年に発表した唯一の絵本の邦訳が登場。さまざまな色彩のくもとそこから覗く下の世界への憧れを描いたチン・テラムのイラストも魅力的です。 お空のくに…

『月虫の姫ぎみ』(文・富安陽子 絵・五十嵐大介)

月虫の姫ぎみ (講談社の創作絵本)作者:富安 陽子,五十嵐 大介講談社Amazon富安陽子と五十嵐大介による新解釈竹取物語。帯を取ると姫ぎみの表情が変わる演出がホラーです。 富安陽子は、かぐや姫は月の周りの星くずに卵を産み付ける昆虫・月虫であると設定し…

『木のロボットと丸太のおひめさまのだいぼうけん』(トム・ゴールド)

木のロボットと 丸太のおひめさまの だいぼうけん作者:トム・ゴールドほるぷ出版Amazon子宝に恵まれなかった王さまとおきさきさまは、それぞれ女性の発明家と魔女に依頼して子どもを作ってもらいました。爆誕したのは、木のロボットと丸太のおひめさま。丸太…

『こっちをみてる。』(となりそうしち/作 伊藤潤二/絵)

怪談えほん こっちをみてる。 (怪談えほん 9)作者:となり そうしち岩崎書店Amazon怪談えほんの新刊。怪談えほんコンテスト大賞受賞作に伊藤潤二がイラストをつけたものです。伊藤潤二といえば、言わずと知れた日本を代表するホラー漫画家のひとり。その名を…

『ねこがたいやきたべちゃった』(えんじょうとう/ぶん fancomi/え)

ねこがたいやきたべちゃった作者:円城塔アタシ社Amazonねこのブラボーとトロットはたいやき屋を営んでいます。トロットがたいやきを引き連れて配達に行くと、トンビにたいやきをさらわれてしまいました。そこで傘を持って防御を固めていくと、また別の捕食者…

『それよりこわい』(村中李衣 近藤薫美子)

それよりこわい作者:村中李衣佼成出版社Amazon下校中に凶暴そうな犬に遭遇した子どもが、「それよりこわい」ものを言い合うという趣向の絵本です。 こわいものは、病院の屋上から始まり、つりばし、のぼりだけのエスカレーターと、落下と上昇のイメージをど…

『ゼペット』(レベッカ・ブラウン)

twililight.stores.jp レベッカ・ブラウンの掌編を柴田元幸の訳カナイフユキのイラストで絵本化した本。とんでもない鬱絵本でした。 ゼペットは木の人形を制作し、それを本当の男の子として愛したいと願いました。しかし人形はそれを拒絶します。ゼペットが…

『おなじ星をみあげて』(ジャック・ゴールドステイン)

おなじ星をみあげて作者:ジャック・ゴールドステイン春陽堂書店Amazonヤコブは宇宙を愛し宇宙飛行士になることを夢みている少年。3人の妹を公園で遊ばせるのが日課でしたが、自分はいつもひとりでベンチに座り宇宙の本を読んでいました。そんなある日、運命…

『わたし、パリにいったの』(たかどのほうこ)

わたし、パリにいったの作者:たかどのほうこ発売日: 2021/03/22メディア: 単行本姉妹の関係性とはなんなのか、これは永遠の難問です。少なくとも姉には先に生まれたというアドバンテージがあるはずですが、だからといって力関係が姉の方が上とは限らないのが…

『たいへんたいへん』(渡辺茂男/やく 長新太/え)

たいへんたいへん(イギリス昔話) (「こどものとも」人気作家のかくれた名作10選)発売日: 1998/03/01メディア: 単行本イギリスの昔話を元にした絵本。訳が渡辺茂男でイラストが長新太なので、信頼感しかありません。 頭上になにか落ちてきたことから「そらが …

『がろあむし』(舘野鴻)

がろあむし作者:舘野 鴻発売日: 2020/09/16メディア: 大型本独特の昆虫絵本で知られる舘野鴻の新作。まず、カバー全体を覆うビッグサイズのがろあむしの姿に圧倒されます。しかしページをめくると鳥瞰で川と町にはさまれた森が描かれます。そこから主な舞台…

『女の子はなんでもできる!』(キャリル・ハート/ぶん  アリー・パイ/え)

女の子はなんでもできる! (ハヤカワ・ジュニア・ブックス)作者:キャリル ハート,アリー パイ発売日: 2020/12/03メディア: 単行本「ハヤカワ・ジュニア・ブックス」初の絵本。タイトルのとおり、女子のエンパワメントを主題とした本です。できるできるできる…

『ドクルジン』(ミロコマチコ)

ドクルジン (亜紀書房えほんシリーズ〈あき箱〉1)作者:ミロコマチコ発売日: 2019/07/12メディア: 大型本玄人筋で評判になっているらしい「亜紀書房えほんシリーズ〈あき箱〉」の第1弾。 まず2匹の魚、横長の画面一杯ににょろつく2匹の蛇が登場。2匹の魚は目…

『チョコレート・ウォーズ』(エリス・ドラン)

チョコレート・ウォーズ作者:ドラン,エリス発売日: 2019/12/01メディア: 大型本児童文学マニアがこのタイトルをみて思い浮かべるのはこれなわけですが、チョコレート・ウォー (扶桑社ミステリー)作者:ロバート コーミア,Cormier,Robert,和彦, 北沢発売日: 19…

『そもそもオリンピック』(アーサー・ビナード/作 スズキコージ/画)

そもそもオリンピック作者:アーサー・ビナード発売日: 2020/02/21メディア: 単行本風が語りかけます。オリンピックの歴史を。何十万年も前にヒトというイキモノが走り出したところから始まり、古代のギリシアのオリンピックを語り、そしてオダミキオという三…

『ぼくのポーポがこいをした』(村田沙耶香/作 米増由香/絵)

恋の絵本 (5) ぼくの ポーポが こいを した作者:村田 沙耶香発売日: 2020/04/10メディア: 単行本「恋愛観や結婚観、ジェンダー観」のアップデートを意図して瀧井朝世が企画した「恋の絵本」シリーズの第5弾。「ぼく」のしんゆうは、サンタさんにもらったぬい…

『穴の本』(ピーター・ニューエル)

穴の本作者:ピーター・ニューエル発売日: 2016/04/09メディア: 単行本暴力とはなにか、破壊とはなにか、それを絵本という形式でビジュアル的にわかりやすく表現してみせたのが、アメリカの絵本作家ピーター・ニューエル(1862-1924)が1908年に発表したこの…

『タテルさんゆめのいえをたてる』(ステファン・テマーソン/ぶん フランチスカ・テマーソン/え)

タテルさん ゆめのいえをたてる作者: ステファン・テマーソン,フランチスカ・テマーソン,清水玲奈出版社/メーカー: エクスナレッジ発売日: 2019/06/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る1938年にポーランドで刊行された作品の邦訳版が登場。理想の…

『すきっていわなきゃだめ?』(辻村深月/作 今日マチ子/絵)

恋の絵本 (2) すきって いわなきゃ だめ?作者: 辻村深月,瀧井朝世,今日マチ子出版社/メーカー: 岩崎書店発売日: 2019/05/21メディア: 単行本この商品を含むブログを見る「恋愛観や結婚観、ジェンダー観」のアップデートを意図して瀧井朝世が企画した「恋の絵…

『ナマコ天国』(本川達雄/作 こしだミカ/絵)

ナマコ天国作者: 本川達雄,こしだミカ出版社/メーカー: 偕成社発売日: 2019/05/21メディア: 大型本この商品を含むブログを見る『ゾウの時間とネズミの時間』などで有名な歌う生物学者本川達雄の新作生物学絵本。初めて専門のナマコだけをテーマにした本らし…

『ぼくは』(藤野可織/文 高畠純/絵)

ぼくは作者: 藤野可織,高畠純出版社/メーカー: フレーベル館発売日: 2013/08/01メディア: 大型本この商品を含むブログ (3件) を見る芥川賞の受賞したばかりの藤野可織による絵本です。 表紙からミスリードが仕込まれています。このタイトルだと、素直な読者…

『うぶめ』(京極夏彦/作 井上洋介/絵)

うぶめ (京極夏彦の妖怪えほん)作者: 京極夏彦,東雅夫,井上洋介出版社/メーカー: 岩崎書店発売日: 2013/09/09メディア: 大型本この商品を含むブログ (2件) を見る おとうとか、いもうとが、うまれてくるのを、たのしみにしていたんだ。 でも。おとうとも、い…

『およぐひと』(長谷川集平)

およぐひと (エルくらぶ)作者: 長谷川集平出版社/メーカー: 解放出版社発売日: 2013/04/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見るカメラを持った男が、スーツ姿で川を泳いでいる男を目撃します。泳ぐ男は、「うちが あっちなもんですから。はや…

『なぜカツラは大きくなったのか?』(キャスリーン・クルル/文 ピーター・ マローン/絵)

なぜカツラは大きくなったのか?―髪型の歴史えほん作者: キャスリーンクルル,ピーターマローン,Kathleen Krull,Peter Malone,宮坂宏美出版社/メーカー: あすなろ書房発売日: 2012/04/01メディア: 大型本 クリック: 7回この商品を含むブログを見る売れ筋の新書…

『あたまをなくしたおとこ』(クレール・H・ビショップ/文 ロバート・マックロスキー/絵)

あたまをなくしたおとこ作者: クレール・H・ビショップ,ロバート・マックロスキー,もりうち すみこ出版社/メーカー: 瑞雲舎発売日: 2011/05/05メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 33回この商品を含むブログ (6件) を見る男がある朝目覚めたら、頭が…