「ファンタジーのDNA」(荻原規子)

ファンタジーのDNA

ファンタジーのDNA

 荻原規子のエッセイ集です。長い長いファンタジー日照りの時代を生き抜いてきたものは世代は違えど同じような本を読んでいたようで(というか単に選択肢がなかっただけなのですが)、親近感がわいてしまいました。
 内容は自身の読書遍歴や書評、ファンタジー論と多岐にわたっています。ユングのタイプ論を基にしたファンタジーの分類の試みなどは大変興味深かったです。