「カードゲームの鉄人」(石崎洋司)

 前半の三部作ではデュエリストの位置づけは明確にはならなかったようです。人を支配する力を持っているが、一方で数が少ないために迫害されてもいる。この二面性をどう料理するか。後半三部作ではこの辺りに解答が出されているのでしょうか。
 それにしても先行きが不安です。今までさんざん暗躍していたヤンキース帽の男が今更ええもんだったといわれても急には受け入れがたい。今までのキャラが総出演してチームを組むという展開は燃えるのですが、明らかな悪役だった一馬なんかがなんの説明もなく仲間入りしているのはどういうわけだ。
 なんにしても、彼らのチームが単純な正義の味方にならないことは確かです。後半も読んでみるか。