「こどもパラダイス  1920〜1930年代 絵雑誌に見るモダン・キッズらいふ」

 大正デモクラシーの時代、子供向けの絵雑誌を飾った絢爛たる童画を紹介した本です。
 大正時代すげ〜としかいえませんね。こんなにシュールでアヴァンギャルドでモダーンで退廃的で狂気じみた芸術が子供向けの本で見られたなんて、当時の子供は幸せだ。大正時代に生まれたかった*1
 竹久夢二武井武雄ら一流の画家が妥協せずに子供と向き合った、時代の熱気が伝わってくる本です。児童書の歴史や美術に興味のある人はぜひ。

追記

 今、弥生美術館でこのテーマの企画展をやっているんですね。てことはこの本は、この企画展のパンフレット的な位置づけなのかな。これはぜひ見に行きたいです。期間は2005年10月1日から12月25日まで。年末までにどうにかして時間を作らないと。

*1:このあとすぐ戦争になるから、冷静に考えれば嫌なんですけど。