「ファンタジー・ブックガイド」(石堂藍)

ファンタジー・ブックガイド

ファンタジー・ブックガイド

 「12歳からの読書案内」に載っていた本を読んでみよう企画第三弾(たぶん最後)。ブックガイドからブックガイドに流れてしまったので、さらに読みたい本が増えて泥沼にはまるのは目に見えています。
 この本は再読になりますが、ファンタジー児童文学の入門書としてもこの本ができすぎているということにびっくりしました。現代児童文学の黎明期の「だれも知らない小さな国」「木かげの森の小人たち」、さらにそれ以前の未明、広介などの定番はもちろんフォローされています。しかし色モノも多い。こんな作品がファンタジー児童文学として紹介されています。

ちょんまげ手まり歌上野瞭
「黒い郵便船」別役実
「三つの魔法」天沢退二郎
「へび山のあい子」古田足日
「魔法使いの伝記」佐野美津男
「きつね先生のふしぎ」小沢正
「おとうさんがいっぱい」三田村信行

 これ、ファンタジーなの?それはともかく濃い作品ばかり取りそろえています。この本で紹介されている児童文学作品を全部読めばりっぱな児童文学マニアになれそうです。
 「ファンタジー・ブックガイド」の掲載書はこのサイトで見ることができます。既読書のチェックリストまでついている非常に手の込んでいるサイトです。このサイトを利用してはてしない泥沼にはまってみるのもよいでしょう。