「ミステリーの館」へ、ようこそ-名探偵夢水清志郎事件ノート (講談社青い鳥文庫)
- 作者: はやみねかおる,村田四郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/08/29
- メディア: 文庫
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内容は文芸部ネタ。亜衣は早くも文芸部の部長になってしまいました。文化部ならではの地に足のついていない熱さとグタグタした雰囲気がよい感じです。
本編は「『ミステリーの館』へ、ようこそ」。この話は悪役がよかったです。「名探偵はきらい」と言い放つ犯人。考えてみれば名探偵とは、赤い夢をから読者を目覚めさせてしまう無粋な存在だともいえます。ミステリマニアならこの犯人が提唱する「さめることのない赤い夢の世界」を一度は夢想したことがあるでしょう。赤い夢の理想を体現していて、騒がしいだけのクイーンなんかよりよっぽど魅力的に思えます。再登場しないかな?