- 作者: 花形みつる,やまだないと
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
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マーくんのうちに爆弾を落とした美少女タキザワは、名門私立学校の中等部に通う成金の娘でした。ところがは父親が事業に失敗し、自身も株式投資していたネットベンチャーがコケて大損してしまい、学費が払えなくなってしまいます。このところよく聞くような話ですね。で、タキザワがどうしたかというと、酔っぱらったオヤジをひっかけてお金を抜き取る商売をし、学費を手に入れようとします。マーくんはなし崩しにその悪事の片棒を担がされることになります。
本人にとっては切実な問題なのでしょう。人生設計が自分の手の届かないところで狂わされてしまうわけですから。そんな中で自分の欲望を通すためには逸脱せざるを得ません。もちろんこの作品は犯罪を推奨しているわけではなく、結局タキザワは報いを受けることになります。大人にはなれないから「最強の子ども」にならなくてはならない。理不尽なはなしではあります。
でもこれ、公立行けばすむはなしじゃん。犯罪に手を染めなければならないほど公立行くのイヤか?