- 作者: 小池潤,太田大八
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 1994/04
- メディア: 単行本
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こういう作品なので、露骨なエコメッセージや反戦メッセージがウザい人には徹底して受け付けないでしょう。しかし娯楽SFとしてはなかなかしっかりしています。戦艦による戦闘、衛星軌道上からの攻撃など、燃え魂をくすぐる展開が見られます。こういった要素はSF小説よりも、むしろ漫画やアニメの影響下にあるように思えます。クラシックをバックに精神汚染攻撃なんていうネタがエヴァンゲリオンの2年前にすでに児童向けメディアでつかわれていたというのはちょっとおもしろいかも。この「オペレーション太陽」をふくめ、理論社の叢書「ファンタジーの冒険」は、現在のラノベと融合した児童文学の興盛の先駆けに位置づけられると思います。