- 作者: フィリッププルマン,Philip Pullman,金原瑞人
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
みどころはかかしのボケと奇想天外な事件の数々です。かかしは山賊退治をしたかと思えば、劇団にはいって小道具の役をもらうものの、勝手に動き回って舞台をぶちこわしてみたり、はたまたほうきに恋をして暴走してみたり。軍隊に志願すると、あまりに成績が悪かったので将校に任命されてしまう(このあたりのシニカルさはやはりプルマン)。終盤では意外な凶器で殺されかかったりします。しかもせっかくの意外な凶器を章タイトルでネタばらししているのは無欲でよい感じです。
「ライラの冒険」ほどの重量感はありませんが、軽く読み飛ばすには充分面白い本です。