「シェーラひめのぼうけん 空とぶ城」(村山早紀)

シェーラひめのぼうけん 空とぶ城

シェーラひめのぼうけん 空とぶ城

 「シェーラひめのぼうけん」の第五巻。ご一行は空中都市エアリュウムで武術大会が開催されるとの掲示を見てしまいます。優勝者には黄色のかぎが賞品として与えられるとのこと。これにひめさまが釣られないわけがありません。この大会を企画したエアリュウムの長老はとんでもない釣り師で、ひめさまだけでなくいろんなキャラを釣ってしまいます。
 武術大会は三人ひと組で戦うのですが、もちろんシェーラチームはひめさまのひとりの力で快進撃を繰り広げます。ひめさまの後ろでふるえているファリードのかわいさといったら。一方ハイルは大会に隠された陰謀を探るため別行動をしていました。そこで注目の新キャラと出会います。
 その名も正義の天才少女ミリアム。彼女は生き別れの父親を捜してひとり旅をしていました。何でもその父親は砂漠一の錬金術師で砂漠一ハンサムな男なのだといいます。……ハッサン哀れ。いつになったら親子の対面が実現するのか見物です。