「シェーラひめのぼうけん ガラスの子馬」(村山早紀)

シェーラひめのぼうけん ガラスの子馬

シェーラひめのぼうけん ガラスの子馬

 「シェーラひめのぼうけん」の第七巻。十年前に滅亡した紅玉の都の廃墟を舞台にサウードの悲しい過去が語られます。だいぶ前から予感されていたサウード改心の回です。大切な人に裏切られ、大好きな人との約束を守れなかった彼の悲しみが伝わってくるいいお話でした。次巻で物語は大きく動きそうです。
 この巻で燃え上がる正義の心を見せてくれたのはミリアムでした。やっぱり正義の味方は絶妙の場面で通りすがってくれなくてはいけません。