- 作者: 魚住直子,あずみ虫
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2007/05/01
- メディア: 単行本
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たとえば「ミジュク」は、児童からばかにされている音楽の先生を観察する女の子の物語ですが、彼女は先生に対して非常に手厳しい見解を示します。
だけど、子どもなんてきびしくしなかったら、なめてかかるのは当たり前で、そんなこともわからずに学校の先生をしているというのは、やっぱり相当、罪が重い。(p43)
小学生はこのくらいは冷静に大人を見ているものです。そして、このあと先生を待ち受けていた運命はまさにこの世の地獄でした。これは怖かった。
しかしこの短編集、ひどい絶望ばかりが描かれていますが、それ以上に希望もきちんと描かれています。そこがまたすごいです。ぜひまた彼女の短編を見てみたいです。