- 作者: みおちづる,永盛綾子
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 2001/09
- メディア: 文庫
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中世を舞台に、正義の味方の少女海賊が人助けをする話なのかと思いきや、104ページで突然「人工頭脳」なんて言葉が出てきて、物語はSFになってしまいます。
少女海賊ユーリは実は千年後の未来からやってきた未来人でした。彼女は未来世界で「時間をのばしたりちぢめたりできる」時光石を発明しましたが、その石は爆発を起こし世界の半分をふきとばしてしまいました。その事故のせいで彼女自身も過去の世界にとばされてしまいます。ユーリは海賊に身をやつして人助けをしながら、自らが生み出してしまった時光石を葬る方法を模索していました。
「ナシスの塔」から引き継いだテクノロジーとそれを使う人間の問題をどう処理するのかが大きな課題になってくるはずです。決着がどのようにつけられるのか注目されます。