- 作者: ビルリチャードソン,Bill Richardson,代田亜香子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
語り手は冒険から90年後の101歳のペネロピーです。その後の主人公が語り手になると、少なくとも主人公は死ぬほどの目には遭わなだろうといということが分かってしまい、緊張感がそがれてしまうことがあります。しかしこの場合、101歳のペネロピーにはもっと深刻な避けようのない事態が迫っているので、異様な緊張感が保たれています。
夢の世界での冒険はでぶ猫をはじめとするユニークな仲間たちに彩られ、浮遊感を持った楽しさがありました。特にドラゴンと縄跳びで勝負するという着想がすごかったです。独特の味わいのある魅力的なファンタジーでした。