「新シェーラひめのぼうけん7 天のオルゴール」(村山早紀)

 第7巻ではジュドルと別れてしまったチニの正体がついに明らかになります。彼の正体は祈りの塔で召還された「世界をほろぼすもの」である「裁きの天使」。彼の持つ黄金のまきものは天使の「裁きの書」で、名前を書かれたものは裁きの炎につつまれて地上から消え去ってしまうという凶悪な代物でした。チニは以前罪を犯しながら人々のために命を削って山にトンネルを掘るアンナという魔法つかいを見つめながら、人間を滅ぼすべきかどうか思いなやみます。
 チニがラスボス候補とは。デスノートを持つ相手に力で打ち勝つことはできません。子供たちはなんらかの手段で人間に地上で生きつづけるだけの価値があることを証明しなければならなくなるはずです。これは難しい道を選んでしまいました。