- 作者: 池田美代子,琴月綾
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2004/09/16
- メディア: 文庫
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「人魚姫」がモチーフなので、物語は悲劇にしかなりようがありません。ただ愛する人と共にありたいというだけの願いが叶わない悲劇に、年端もいかないルナを対峙させるのは酷です。しかしルナは人魚の悲しみを受け止めてみせ、彼女のいい子さが本物であることを証明してくれました。
ルナの滞在した先で出会った妖怪を妖界にかえすというのがしばらくシリーズのパターンになりそうです。1巻で見られた血みどろの展開も健在で、ルナは中盤で軽く犬に肩をえぐられてしまいます。これでどうやってルナを10巻まで生き残らせるのか心配になってきます。
それにしても気になったのが、2巻から始まったおまけページのタイトルです。「るなてぃっく・ルーム」って。lunaticはひらがなにしてかわいくするような言葉ではないのではなかろうか。このシリーズはどこに向かおうとしているのでしょうか。