児童書読みが「らき☆すた」5巻を読んで気になったこと

 「らき☆すた」とは全然関係ない話です。
 気になったのは角川書店の書店向けカタログ「角川Hot Line」に掲載された漫画です。いまやあさのあつこの「バッテリー」は「ハルヒ」や「ケロロ」と並ぶ角川の看板のひとつになっているんですね。全33回のうち4回ほど話題にでています。
 現在「バッテリー」は書店の角川文庫の平台に必ず置かれていますし、漫画版も角川の雑誌で連載されています。もうすっかり角川になじんでいますが、もとはといえば児童書専門の出版社教育画劇が育てたシリーズです。
 このところ児童文学の一般文芸界への流出が話題になっていますが、もとの出版社にどれだけ恩恵がいっているのかが気がかりです。おいしいところだけ大手出版社にひっさわれているのだとしたら児童書の出版社が報われません。理論社のロングセラー「カラフル」(森絵都)もとうとう文春文庫に落ちましたし、この流れは気になるところです。
 ところで、「バッテリー」の読みに関しては先生よりひよりんの見解の方が正しいんでしょうね、多分(あくまで漫画版の話ですが)。

「ああいう正反対のタイプの男の子同士のカップリングはたまらないですねー」
「兄×弟もいいなァ」
「絵もキレイだし 萌える男の子いっぱいでいいですよねー」
「弟くん 女の子に見えて萌え」(p111)

らき☆すた (5)

らき☆すた (5)