「衣世梨の魔法帳⑤ 夏はおばけがいっぱい」(那須正幹)

衣世梨の魔法帳〈5〉夏はおばけがいっぱい (衣世梨の魔法帳 5)

衣世梨の魔法帳〈5〉夏はおばけがいっぱい (衣世梨の魔法帳 5)

 「衣世梨の魔法帳」第5弾。夏休み、衣世梨は父親の実家へ遊びに行きます。その地方には昔子供が生け贄にされたという伝説があり、衣世梨はその伝説の舞台「稚児が森」には絶対近づかないようにと言い含められていました。もちろん行くなといわれれば行ってしまうに決まっています。衣世梨はそこでまたも怪異と出会うことになります。
 でも、子供にとっておばけを見るより珍しいのは、実家に帰って子供に戻った父親を見てしまうことだったりします。そのあたりの日常のおもしろさをうまくすくいあげているのがさすが那須正幹です。