「ワビシーネ農場のふしぎなガチョウ」(ディック・キング=スミス)

ワビシーネ農場のふしぎなガチョウ

ワビシーネ農場のふしぎなガチョウ

 貧乏なワビシーネ農場のスカンピンさんは、生活のために家畜をどんどん売り払ってしまい、最後にガチョウのつがいだけが残りました。さらに窮状は深刻化し、とうとうガチョウを食べようとしたとき、ガチョウが金の卵を産んでいたことに気づきます。この金の卵がかえってから、農場に幸運が舞い込むようになりました。
 いいお話です。最後まで物語世界に悪意を入り込ませなかったのがよかったです。
 牧場の名前がワビシーネ、農場主がスカンピン、ガチョウのつがいがションボリにガックリと、訳者もがんばっていて楽しいです。