「魔法のカクテル」(ミヒャエル・エンデ)

エンデ全集〈12〉魔法のカクテル

エンデ全集〈12〉魔法のカクテル

 さすがに毎年大晦日は「マッチ売りの少女」というのも芸がないので、今年はこれ。「終わりよければ、すべてよし」のラストはあまりにも有名です。
 神経質な魔術師とごうつくばりの魔女が大晦日に世界を破滅させる大魔法をかけようとたくらみます。それに立ち向かうのはみえっぱりの猫とペシミストのカラス。個性の強い猫とカラスと悪魔が織りなすドタバタ喜劇です。エンデの得意な言葉遊びも暴走していて、とても楽しい本になっています。訳者はきっとぶったおれそうになったと思いますが。