2008年の児童書 翻訳編

 翻訳作品は今年は10冊程度しか読んでいないのですが、それでもいくつかの文学史に残るであろう傑作に出会えた幸運に感謝したいです。
 まずはあのシリーズの完結編に触れないわけにはいきません。草思社の危機を乗り切ってやっと刊行された「世にも不幸なできごと」シリーズの最終巻「終わり」。三人の孤児をこれでもかとひどい目に遭わせてきたシリーズで、最終巻がハッピーエンドになるかバッドエンドになるかが注目されていました。結果はあのとおり。この世に生きるすべての世にも不幸な子供たちへの福音となる結末だったと思います。感想はこちら。
 トラウマ児童文学界には新たなスターが誕生しました。アダム・ラップの「きみといつか行く楽園」です。感想はこちら。

終わり (世にも不幸なできごと 13)

終わり (世にも不幸なできごと 13)

きみといつか行く楽園

きみといつか行く楽園

 来年もこんな調子でだらだらとブログを続けていくつもりですので、よろしくお願いします。では、よいお年を。