「読書感想文からオトナの世界が見える 」(恩田ひさとし)

読書感想文からオトナの世界が見える (ガクモンno近道!ぬけ道?散歩道)

読書感想文からオトナの世界が見える (ガクモンno近道!ぬけ道?散歩道)

学校というのは理不尽な場所で、あそこではやり方も教えてもいないことをやれという無茶な要求が日常的になされています。その代表例が読書感想文というやつです。そんな不条理に苦しんでいる子供の助けになるのがこの本です。読書感想文コピペサイト「自由に使える読書感想文」の管理人が著者で、なぜ読書感想文を書くのは難しいのか、読書感想文になにが求められているのかをわかりやすく解説しています。
著者が指南するように、出題者の意図を汲む空気読み力の訓練と割り切るならば、読書感想文にも多少の意義は認められます。しかしそもそも書き方を教えられていない多くの児童生徒が大人の手助けなしにその域までいくのは困難です。やはり読書感想文は、著者のいうように「読書嫌い製造マシーン、作文嫌い人間養成ギブス」になっているのが現状です。だから、まだ夏休みの宿題の読書感想文を書いていない子は、罪悪感を持たずにコピペでやって構わないと思います。ただし、バレたらやっぱり怒られますから、理論武装のためにこの本を読んでおいた方がいいでしょう。