その他今月読んだ児童書

とっておきの詩 (とっておきのどうわ)

とっておきの詩 (とっておきのどうわ)

学校で詩の課題を出されて悩む小学二年生の男の子の話。文学的な言葉はどうしたら生まれるのかという難しいテーマに挑みながら、いつもどおりの大笑いできるしいこワールドを作り上げているのがすごいです。「ネコ・ムスビ」第六巻。ナビ・ルナの寿命より玉ちゃんの方が心配になってきました。
ウェイサイド・スクールはきょうもへんてこ

ウェイサイド・スクールはきょうもへんてこ

30階建ての奇妙な学校ウェイサイド・スクールを舞台にした不条理ショートストーリー集です。ウェイサイド・スクール本当は平屋で30教室の学校を作る予定だったのに、何かの手違いで30階建ての巨大建造物になってしまいました。19階は存在しないのですが、なのにミス・サーヴスという非実在教師が19階担当になっています。
ばかばかしくて面白い作品集です。非在の存在にこだわった話がいくつかあるところが気になります。
盗まれたコカ・コーラ伝説 (児童単行本)

盗まれたコカ・コーラ伝説 (児童単行本)

世界でたった三人だけのコカ・コーラ原液のレシピを知る人間がみんな行方不明になって、コカ・コーラ社が大騒ぎというお話。しかし加藤アカツキのイラストでこういう構図だと、もはや七日間戦争にしか見えません。
希望(ホープ)のいる町

希望(ホープ)のいる町

金原瑞人選オールタイム・ベストYAシリーズ」の一冊。田舎町の選挙戦という、ヤングアダルト小説ではなかなかみられない素材が使われているのが面白いです。