その他今月読んだ児童書

タイムマシンクラブ〈1〉ブラックホール事件

タイムマシンクラブ〈1〉ブラックホール事件

タイムマシンクラブ〈2〉過去からの手紙

タイムマシンクラブ〈2〉過去からの手紙

タイムマシンクラブ〈3〉ハロー、こちら二十一世紀

タイムマシンクラブ〈3〉ハロー、こちら二十一世紀

天沼春樹と香西美保の共著。極上のB級SFです。珍発明にまぬけな悪の秘密結社、そして全編にちりばめられたダジャレ。どれをとっても笑えます。
海の志願兵 佐藤完一の伝記

海の志願兵 佐藤完一の伝記

佐藤さとるの父で、海軍の士官だった完一の評伝小説です。個人的に大正時代の海軍にはたいした興味は持てないのですが、それでも佐藤さとるの理知的でわかりやすい文章のおかげで読まされてしまいました。佐藤さとるの最初の記憶となったラストシーンが印象的。
星町の物語

星町の物語

太田忠司ショートショート集。苦い話が多かったです。
こぐまのクーク物語 春と夏 (角川つばさ文庫)

こぐまのクーク物語 春と夏 (角川つばさ文庫)

つばさ文庫がスタンダードな幼年童話を出すというのが意外でした。森の動物たちを主人公とした、プチ哲学的な内容の童話です。「くまの子ウーフ」ほどの毒はありませんが、いくつか気になるポイントがありました。
まず、舞台の森が「ろくごうの森」というのですが、これは「ろうごく」と空目してしまいます。これが意図的なものなのか気になります。また、動物ものの童話でプラナリアが登場するのも珍しいと思います。プラナリアですから、当然切り刻んだらどうなるかという猟奇的な話題が出てきます。