その他今月読んだ児童書

ヘヴンリープレイス (ノベルズ・エクスプレス)

ヘヴンリープレイス (ノベルズ・エクスプレス)

小6の少年が引っ越した先の町で、ホームレスのおじさんを老師と呼んで慕う子供たちと仲良くなる話。親は当然、少年と新しくできた友達を引き離そうとします。少年が世界を広げていく喜びと共に、新しい視点を得たことで自分の親も偏見にまみれたつまらない人間であることを知ってしまう苦さがうまく描き出されています。
新 妖界ナビ・ルナ(3) 星夜に甦る剣 (講談社青い鳥文庫)

新 妖界ナビ・ルナ(3) 星夜に甦る剣 (講談社青い鳥文庫)

「新妖界ナビ・ルナ」第三巻。いつも通りルナがひどい目に遭います。
まよわずいらっしゃい?七つの怪談 (偕成社ワンダーランド)

まよわずいらっしゃい?七つの怪談 (偕成社ワンダーランド)

斉藤洋の怪談シリーズ第三弾。シリーズ第一弾で乗り物の怪談をすることが予告されたのが1994年、ところが2004年に出た第二弾ではその約束が反故にされ、今回2010年の第三弾でようやく実現されました。気の長い話です。しかし、作品内の時間は数ヶ月しかたっていないのに時制を現代に合わせているから、作品内の時間がねじれてますね。口裂け女の怪談がはやったのは30年前であるという記述がありますが、1994年だったらそんなに昔にはならないはず。これはSF考察を試みる必要があります。