その他今月読んだ児童書

なんかものすごく重要な設定説明があったような気がするんだけど、泉水子、華麗にスルーしてるな。
ヒミツノキズナ ぼくたちは秘密基地をつくった (集英社みらい文庫)

ヒミツノキズナ ぼくたちは秘密基地をつくった (集英社みらい文庫)

『りはめより100倍恐ろしい』の木堂椎集英社みらい文庫に登場。小6の男女5人組が秘密基地をつくる話。小学6年生という、もう子供ではいられないということを感じ始める微妙な時期の心の揺れが、繊細に描かれていました。
赤い実たちのラブソング

赤い実たちのラブソング

光村図書の小6国語の教科書に載っていた『赤い実はじけた』の後日談。30歳になった綾子たちの物語です。下世話で悪趣味でどろどろで、メロドラマの帝王たる名木田恵子らしい名人芸が味わえる作品になっていました。
バタシー城の悪者たち (「ダイドーの冒険」シリーズ)

バタシー城の悪者たち (「ダイドーの冒険」シリーズ)

ダイドーの冒険』シリーズ。安定して刊行されていて嬉しいです。ただ、もとの刊行順がわかるようにリストを付けておいてくれるともっとありがたいのですが。
ぼくって女の子?? (文研ブックランド)

ぼくって女の子?? (文研ブックランド)

「ひじにキスしたら、女子になる」という噂を聞いたマーヴィン、好奇心から試してみるもののなかなかできません。ところがベッドから落ちたはずみでやってしまい、それからなんとなく自分が女の子の気持ちになったような気がするようになります。
この作品は不思議な現象が起こったのかどうかはっきりしないところが絶妙で、あやふやな中で女子の気持ちを体験することで、本質的に男女に違いはなさそうだという結論に落ち着きます。