その他今月読んだ児童書

怪談えほん (3) いるの いないの (怪談えほん3)

怪談えほん (3) いるの いないの (怪談えほん3)

岩崎書店の怪談えほんシリーズ。おばあちゃんの家に行った少年が、天井に見てはいけないものがいることに気づいてしまうお話。子供の目の高さから見た建物の大きさが再現されているところがポイントです。怪談としての見せ方はオーソドックスですが、「見なければいない」いう怪異観に京極イズムが感じられます。
斉藤さんがゆく (創作児童読物)

斉藤さんがゆく (創作児童読物)

祐天寺与太郎は稲葉卓也と加藤久仁生の合同ペンネーム。さむらいのような格好をした巨漢斉藤さんが子供たちの遊び相手になる話。斉藤さんの存在が謎すぎます。
ワンス・アホな・タイム

ワンス・アホな・タイム

そろそろ安東みきえにはリアリズムに戻ってもらいたいです。相変わらずルナは不憫です。
バティストさんとハンガーブルグ=ハンガーブルグ伯爵のおはなし

バティストさんとハンガーブルグ=ハンガーブルグ伯爵のおはなし

失業中の執事が新しく見つけたご主人様には、困った趣味がありました。彼はあらゆるものが間違った名前で呼ばれていることに憤りを感じていて、正しい名前を付けようという野心を持っていたのです。やがてふたりはふたりのあいだでしか通じないコミュニケーションの世界に閉ざされてしまいます。ほどよくばかばかしいお話でした。