その他今月読んだ児童書

サクラ咲く (BOOK WITH YOU)

進研ゼミに連載されていた「約束の場所、約束の時間」「サクラ咲く」、小説宝石掲載の「世界で一番美しい宝石」の三作が収録された短編集。「学校は誰のものだ」というストレートな問いかけが重かったです。

魔法の国のアズリ1 (講談社青い鳥文庫)

誰もが魔法が使える世界で魔法が消失するという設定がたまたま佐藤まどかの『マジックアウト』とかぶってしまったので、方向性の違いを見守っていく必要があります。『アズリ』が魔法使用者と非使用者の違いを個性の問題ととらえているのに対し、『マジックアウト』は魔法をテクノロジーの問題として扱っている面が大きいのが、現時点での違いです。

れおくんのへんなかお

高低差を意識させる画面がおもしろいです。

コールド・ショルダー通りのなぞ (ダイドーの冒険シリーズ)

新訳「ダイドーの冒険」もだいぶ長くなってきたので、前回までのあらすじ説明が親切なのが助かります。

マイノリティは苦しみをのりこえて――アメリカ思春期文学をよむ

主に人種的マイノリティが登場するアメリカのヤングアダルト作品を扱った評論集です。