その他今月読んだ児童書

霧の王

霧の王

巨大な屋敷で下働きをしている少女が、図書室の本を読んでいるうちに世界の秘密を知ってしまう話です。ドイツファンタジーらしく作品世界がかっちりと作り込まれているのが魅力です。最後はきれいにたどり着くべき着地点に到達します。ただし、作り込まれすぎているため先が見えやすいので、中盤以降は少し飽きてしまうかもしれません。せっかく玉ちゃんが復帰したのに、全然気の休まる間を与えないのが、池田美代子らしいです。
鰹のたんぽぽ釣り (福音館創作童話シリーズ)

鰹のたんぽぽ釣り (福音館創作童話シリーズ)

空を泳ぐ魚を釣る漁師の話です。かめタクシーをめぐる漁師と客のすれちがいっぷりが楽しかったです。クトゥルー児童書第2弾。知ってる人にはおなじみの素材をうまく料理して、楽しい世界を作り上げています。