- 作者: 梶尾真治,海野螢
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2013/10/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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妖怪が出たらどう戦うか。これは小学生にとっては定番の妄想ネタです。これを一流の作家が料理するのだからおもしろくならないはずがありません。見上入道やうわんのような、呪文を唱えると退散するタイプの妖怪は簡単。しかし、河童などは格闘しながら皿の水を落とさなければならず、弱点がわかっていても厄介です。さまざまなパターンで楽しいシミュレーションがなされています。
冒険の仲間になるのは、頭脳担当の妖怪オタクの同級生リューセイと、パワー担当の上級生美少女光島亜香里。過不足のないパーティー編成です。当然、このような場面で登場する美少女は、博士の孫か娘というポジションも担当しています。ここから強引に、カジシンらしいリリカルとSFをぶっこんできます。
頭の悪さとSFが絶妙にブレンドされた、バランスのよいエンタメ作品になっていました。