「ぼくのつくった魔法のくすり」(ロアルド・ダール)

ぼくのつくった魔法のくすり (ロアルド・ダールコレクション 10)
ぼくのつくった魔法のくすり (ロアルド・ダールコレクション 10)」(ロアルド・ダール
 魔法のくすりを飲ませて、うっとおしいおばあちゃんに仕返しをするお話です。魔法のくすりといっても、家にあるものをごたまぜにして鍋で煮ただけのものです。これで魔法のくすりなんかできるわけがありません。でもできてしまう。あまり難しいことは言わず子供の願望を素直に叶えてしまうこと。これがダールが子供に大喜びされる理由でしょう。それゆえに大人からはあまりいい評判は聞かれませんが。
 そして容赦のない結末。この残酷さが子供に受ける理由だし、良識ある大人に嫌われる理由にもなっているんでしょうね。