「ちびっこタグボート」（ハーディー・グラマトキー）

ちびっこタグボート (グラマトキーののりものどうわ)

　「グラマトキーののりものどうわ 」として、グラマトキー作品が続々と復刊されます。
　子供の乗り物が主人公で、大人たちにみそっかす扱いされて反発し、ちょっとした冒険に乗り出して手柄を立てるという、非常に子供にとって共感しやすい筋立ての物語です。乗り物は子供にとって力の象徴であるということも人気の理由のひとつなのでしょう。
　グラマトキー作品は以前は学習研究社の「新しい世界の幼年童話」シリーズで読めました。このシリーズはもう絶版になってしまったのでしょうか。他にも良作佳作の多いシリーズでしたから、ぜひ他の作品も手に入れやすくしてもらいたいです。マンロー・リーフの作品も最近復刊されていましたね。個人的にはマルシャークの「ちいさいおしろ」をどうにかしてもらいたいです。
　「グラマトキーののりものどうわ 」は他に「いたずらでんしゃ」が出ています。今後刊行予定なのは「ルーピーのだいひこう」「ホーマーとサーカスれっしゃ」「がんばれヘラクレス」の３作です。