- 作者: 芝田勝茂,佐竹美保
- 出版社/メーカー: 小峰書店
- 発売日: 2005/07/01
- メディア: 単行本
- クリック: 26回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
ただいえるのは、これが現時点での芝田勝茂の集大成だということです。もはや「ドーム群」は日本を代表するファタンジーだと言い切ってかまわないでしょう。お話はとにかくおもしろい。前半の旅の仲間がどんどん増える展開はエンターテインメントとして完成されています。そして後半観念的になるところも芝田勝茂のお約束です。理想論でなく現実を見据えて平和を模索するメッセージは、今だからこそ力を持つはずです。
ところで解説でも指摘されていますが、作品世界の文明は巻を追うごとに進んでいます。こうなると、このままでは終われませんよね。ぜひドーム群の「現代」の様子を知りたくなってしまいます。完結編なんていわずに、「ドーム群」の翻訳を続けてもらいたいです。