- 作者: 高橋秀雄,ひろのみずえ
- 出版社/メーカー: 新日本出版社
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
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子供が役割を与えられることで成長するという展開はオーソドックスです。でもこの話でおもしろいのは、ばあちゃんが徹底して厄介者として描かれているところ。敬老精神でちょっとは老人を美化してやろうなんて殊勝さはこれっぽっちもありません。
あるものをゴミだと思うかそうではないか。この価値観の対立は究極的なものです。歩み寄りを見せるのは困難でしょう。ラストで一義はばあちゃんのゴミを片づけはじめます。それによってお互いの価値観をすりあわせ、コミュニケーションが生まれそうな期待を持たせて物語は終わります。でも、本当に大変なのはこのあとです。このあとの修羅場こそ見せてもらいたかったなあ。