カードゲームの呪い―闘わずにはいられない (講談社青い鳥文庫)
- 作者: 石崎洋司,はやしひろ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/04/15
- メディア: 新書
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実はこのシリーズの魅力は、いい意味のでバカさにあるのでは。島に伝わる伝承によって智也や進矢の因縁が明かされるのですが、これがだじゃれとオカルト理論で成立しています。たとえば「ひとくい」という不気味な言葉が伏線として出ていますが、最後に実はこれは崇徳院のことであると明かされるという具合です。田中啓文のバカミスみたいな感じです。話自体は陰惨なのに、こうしたトンデモさでなごませてくれる石崎洋司のサービス精神に脱帽します。
カードゲームにしても、源平がテーマのはずなのに一番のキーカードが卑弥呼をモチーフにしたものだったり。アバウトさが非常にいい。