猫の鼻十三墓の秘密 写楽ホーム凸凹探偵団(3) (講談社青い鳥文庫)
- 作者: 那須正幹,関修一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/07/15
- メディア: 新書
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探偵団の面々は、前巻の事件解決のごほうびとして写楽病院の別荘に招待されます。別荘で過ごす夏休みの日々。新しい友達もできて、釣りをしたり、泳いだり、このシリーズだから花札遊びも出てきたり……。もちろんその土地に伝わる怪談におびえ、犯罪という非日常も経験します。「こんな夏休みを過ごしたい!」とうらやましくなるような夏の描き方に那須正幹の技を感じます。
そしてラストに、楽しかった非日常が終わった後の夏休みのうだうだ感を描写していることも、落差があっておもしろいです。最後のページの部屋でごろごろしている正太のイラストのリアリティのあること。祭りの後の倦怠、寂しさを感じてしまいます。