「つるかめ道場物語 一・二でハジメ!」(村上しいこ)

一・二でハジメ!―つるかめ道場物語

一・二でハジメ!―つるかめ道場物語

 4年生の井上たたみは柔道少女(ちなみにたたみは表紙の真ん中にいる子、女の子です。)。以前練習中に同級生のまきをけがさせてしまったことがあり、まきはそれがきっかけで柔道の道場をやめてしまいます。それ以来なにかと突っかかってくるまきを道場に戻そうと奮闘しつつ、友達の恋愛の取り持ちもしつつ、たたみの小学生ライフは愉快に過ぎていきます。
 柔道少女の名前がたたみですから、そのくらいのお気楽な話です。村上しいこの得意技の関西弁漫才も絶好調、お話も予定調和の大団円で、楽しく読み飛ばせます。