- 作者: 大竹伸朗
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1994/11/20
- メディア: 大型本
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そういうことでまず手に取ったのがこの本なのですが、……………………………………………………………………………………………ごめんなさい、あっけにとられて言葉がでません。
とりあえずアマゾンでは書影が出ていないので、未読の方は絵本ナビを参照してください。これがジャリおじさんです。まず断っておかなければならないのは、あれは鼻毛ではなくてはなのあたまのひげだということです。ジャリおじさんは語尾に「じゃり」がつくという変なキャラ付けもされていますが、そんなことは些細なことにしか思えません。
このジャリおじさんがきろいみちをどんどん歩いていくというのが大まかなストーリーです。きいろいみちは途中で別の色になったりしていますが、そこは別につっこまなくていいところのようです。その道でジャリおじさんはピンクのワニやあおいゾウやタイコおじさんに出会います。それぞれ話す言葉が違っていて、タイコおじさんはタイコをたたくことでしか話さなかったりするので、コミュニケーションの困難さをテーマにしているのかとも思えますが、それもどうでもいいです。
さらに道を歩いていくと、もうひとりのジャリおじさんに会います。すわ、ドッペルゲンガーか、なにか不吉なことの前兆なのかと身構えましたが、彼は「このみちをずうっといくと、あおいおおきなかみさまがいるんじゃり。あおいかみさまはごちそうをたくさんくれるよ」と情報をくれただけであっさり退場してしまいました。
さて、ラスボスは「あおいかみさま」です。妙にラテン系で楽しげな様子なのに顔色が悪いから異様に見えてしまいますね。このかみさまのお姿を拝ませてもらえるだけで、900円のお布施を払う価値はあると思います。
とにかくシュールでインパクトの強い絵本です。日本の絵本のひとつの到達点といってもいいくらいだと思います。