「シルバーチャイルド ミロと6人の守り手」(クリフ・マクニッシュ)

シルバーチャイルド〈1〉ミロと6人の守り手

シルバーチャイルド〈1〉ミロと6人の守り手

 「レイチェルと滅びの呪文」のクリフ・マクニッシュの新シリーズ。突然異形化した子供達が、かつて造船場だった荒れ地コールドハーバーに集まります。どうやらこの子供達の変容は、宇宙怪獣の襲来に備えてのものらしいと。「レイチェル」と同じようにグロさとサスペンス性が売りのようです。登場人物紹介からしてこんな感じですから。

ミロ  ある日突然異常な食欲に襲われ、その後体が徐々に変異していく少年。
トーマス  不思議ないやしの力を持つ少年。
エミリー&フリーダ  虫のように手足で地面をはいまわる双子の姉妹。
ウォルター  背が3.5m、幅1.5mある巨人の少年。人一倍やさしい心の持ち主。
ヘレン  遠くからでも他人の心が読める超能力の持ち主。父親とふたり暮らし。

 この巻は本当に登場人物の顔見せだけで、敵の実体もまったく見えないのでほとんど盛り上がりません。しかしこのあとどう風呂敷を広げていくか気になるので、とりあえず次巻も読んでみることにします。