- 作者: 那須正幹,田頭よしたか
- 出版社/メーカー: 草炎社
- 発売日: 2006/08
- メディア: 単行本
- クリック: 16回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
物語は画家の田頭よしたかの実体験がモデルになっているそうです。昭和30年代の夏の日、小さな港町で少年たちは一人の女の子に出会います。女の子の母親は子供には見せられないショーをしている芸人さんで、興業のために娘とこの町に訪れていました。女の子はお母さんのショーを見に来るように、少年たちに約束を求めます。
まったく無駄のない小品なので、純粋に物語の叙情性を味わえます。やはりこういう作品でこそベテランの芸が生きてきます。
ネタがネタなので子供におおっぴらにすすめるのは無粋でしょう。薄暗い図書室の隅っこに置いてほしい作品です。