「Gold Rush! ぼくと相棒のすてきな冒険」(シド・フライシュマン)

Gold Rush!―ぼくと相棒のすてきな冒険 (ポプラ・ウイング・ブックス)

Gold Rush!―ぼくと相棒のすてきな冒険 (ポプラ・ウイング・ブックス)

 時は19世紀、ゴールドラッシュの時代。一攫千金を求めてボストンから船に密航してカリフォルニアを目指す2人の冒険野郎がいました。その名もジャックとプレイズワージィ。職業はぼっちゃまと執事です。
 イギリスでできる男を象徴する職業といえばやはり執事でしょう。プレイズワージィも執事の名に恥じない有能な人物で、どんな問題でもスマートに解決します。金探しにしても闇雲にあちこちを掘り返したりしないで、なぜか床屋を開業するといった具合。荒くれ者ばかりのカリフォルニアに似つかわしくない2人組を放り込んだことがこの作品の肝です。