「多数決とジャンケン ものごとはどうやって決まっていくのか」(加藤良平)

多数決とジャンケン ~ものごとはどうやって決まっていくのか

多数決とジャンケン ~ものごとはどうやって決まっていくのか

 タイトルどおりの内容です。物事を決める方法をおおざっぱに「正しいと考える人が多い主張を認める」多数決と、「偶然の結果に頼る」じゃんけんなどにわけ、それぞれについて解説しています。
 多数決のパートでは、あまり倫理面には踏み込まず、いかにすれば民意を反映できる(ように見える)かというテクニカルな面が中心になっています。そのためめんどくさいことは考えずにさくさく読み進めていけます。小学校の社会科で民主主義に触れるときに、参考図書として教員が軽く紹介するのにふさわしい本です。この本に出提示されている事例をもとにロールプレイのような授業をやってみても面白いかもしれません。