「ロマン・カルブリス物語」(エクトール・マロ)

ロマン・カルブリス物語 完訳版 (偕成社文庫)

ロマン・カルブリス物語 完訳版 (偕成社文庫)

 父親を海で亡くした少年ロマンが数奇な運命にもてあそばれるお話。
 エクトール・マロってはじめて聞く名前だと思ったら、「家なき子」の作者だったんですか。わたしは世界名作劇場のせいでレミが女の子だと思っている世代なので、こういう基本的な教養が欠けています。
 「ロマン・カルブリス物語」はマロの初めての児童文学作品だそうで、この作品が今回初めて完訳された意義は大きいと思います。ただしこれを今読んで面白いかというと微妙なところです。