「トレイン探偵北斗 特急はくたかのヒロイン 」(高森千穂)

トレイン探偵北斗 特急はくたかのヒロイン (おはなしフレンズ!)

トレイン探偵北斗 特急はくたかのヒロイン (おはなしフレンズ!)

 ポプラ社によると「鉄ちゃんにも非鉄ちゃんにも大反響!」らしいです。非鉄のわたしも「はくたかって面白い顔してる」とか思ったりして、少し洗脳されかかっているのかもしれません。
 メガネを取ると美少年に変身してしまう超おぼっちゃまが活躍する「トレイン探偵北斗」の第二弾が出ました。 「鉄道」と「美少女」という二大セールスポイントを真っ正面から打ち出しているところにある種の潔さを感じます。
 今回のゲスト美少女は女優志望の雪村綾乃。北斗の母親の書いた小説「カンフー探偵北斗」の映画版ヒロイン候補として、富山からはるばる上京してきました。ところがオーディションをめぐって何者かに脅迫され、綾乃は故郷に帰ってしまいます。ここで立ち上がったのがトレイン探偵北斗です。鉄道知識を駆使して綾乃の行き先を推理し追いかけます。
 北斗の推理がふるっています。まずはじめに飛行機を使ったルートを予想しますが、「トレイン探偵としては、電車で推理したいところだし」という理由で却下してしまいます。トレイン探偵わがまますぎです。
 二巻にして早くもめがねっこの特性を利用した変装という荒技を繰り出してきたのには驚きましたが、高森千穂ならまだまだ隠し技を持っていそうです。ぜひ息の長いシリーズになってもらいたいです。