「レイナ こどもべやの秘密のともだち」(斉藤栄美)

レイナ―こどもべやの秘密のともだち (ポプラの木かげ)

レイナ―こどもべやの秘密のともだち (ポプラの木かげ)

 9歳最後の日に転校し、まだ新しい学校になじめないでいるなほの前に、幼稚園時代に一緒に遊んでいた空想の友達、ふたごの姉妹のレイナが再び現れるおはなし。
 イマジナリーコンパニオンとの遊びが本当に楽しそうでいいです。なおかつ新しい集団への適応とそれに伴うイマジナリーコンパニオンとも別れも自然に描かれていて、児童文学の正道をいっています。特別目新しいところはありませんが、さわやかな読後感を残す佳作です。