「孤島のドラゴン」(レベッカ・ラップ)

孤島のドラゴン (児童図書館・文学の部屋)

孤島のドラゴン (児童図書館・文学の部屋)

 三人兄弟が休暇を孤島で過ごすお話です。その孤島は昔おばさんが住んでいた家で、おばさんは「もし、たいくつなら、ドレイクの丘を調べることを、おすすめします」とアドバイスを残してくれていました。子供達が助言に従って探検してみると、そこで見つけたのははるか昔から生きている三つ首の竜でした。
 子供達が知らない土地で非日常を過ごすワクワク感が伝わってきて、導入部は面白そうでした。それなのに。竜に出会ってのち、子供達が竜の三つの首に昔話を聞かされる枠物語になるのですが、この竜の語る物語が壊滅的につまらないです。だってどの話もよい子にしていれば竜に助けてもらえるという教訓話なんだから。