「シェーラひめのぼうけん ダイヤモンドの都」(村山早紀)

シェーラひめのぼうけん ダイヤモンドの都

シェーラひめのぼうけん ダイヤモンドの都

 「シェーラひめのぼうけん」の第三巻。はじめて風邪をひいたシェーラは熱があるのにじゅうたんで空を飛んで涼みたいとわがままを言いますが、もちろんファリードとハイルは許しません。でもシェーラは隙を見てじゅうたんで逃げ出し、熱に浮かされて空から落ちてしまいます。シェーラを拾ったのはダイヤモンドの都の女王でした。娘を亡くしたばかりの女王は、記憶をなくしたシェーラを自分の娘として育てようとします。
 記憶をなくしたシェーラを置いて、ふたりだけでつらい旅を続けようとするファリードの健気さに泣けてきます。それに引き替えひめさまは……。剣を手にして復活したシェーラの生き生きした表情はやばすぎです。育て方を間違えた責任者出てこい。あ、石になってるんだっけ。