「いつだって長さんがいて……」(今江祥智・文 長新太・絵 杉浦範茂・装幀)

いつだって長さんがいて…

いつだって長さんがいて…

 「飛ぶ教室」復刊号に掲載された作品に加筆が加わり一冊の絵本になりました。長新太の膨大な仕事がつまみ食いで一望できる楽しい本です。
 すてきなお鼻の蝶がいて、ライオンもいて、雲も浮かんでて。宇野亜喜良による長新太像もうれしいです。
 気がつけば彼が亡くなってからもう一年以上たっています。しかしちひろ美術館での長新太展あり、「飛ぶ教室」や「この絵本が好き!」などの雑誌での特集もあり、この絵本もあり、今年も話題はつきませんでした。追悼として語られるのは今年で一段落つくでしょう。でもこれだけ彼について語り足りない人がたくさんいるのだから、まだまだ長い間彼の作品は受け継がれていくことでしょう。